つばらんだむ。 ~マーケティングと本とその他諸々~

マーケティング関係のこと、書籍関係のこと、ネットで話題のものを紹介します。

マーケティングを学びたい人にとりあえず薦めたい本5選

マーケティングに興味があります!』という人、結構増えてきていると思います。
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でも、『どうやってマーケティング勉強してるのだろう?』とか『マーケティング勉強出来る本多すぎてどれを選べばいいのかよくわからない』っていう人が多いのも事実。
興味があるんだけど、勉強できていないっていう人たちですね。

実際にマーケティングを勉強するならやっぱり実際に取り組んでみるのが一番早い!と言いたいところですが、そうすぐにマーケティングに取り組めるわけでもありません。

なので、今回はまとめて『とりあえずこの6冊に目を通しておけば問題ない』という本を紹介しておこうと思います。

1、グロービスMBAマーケティング


こちらの本、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
グロービス経営大学院大学から出ているマーケティングの教科書です。マーケティングを学びたい多くの人に長年愛され続ける定番書籍です。
この本のよいところをあげるとしたら、やはりマーケティングを学ぶ上での定石がきちんと整っている」ということがあげられるでしょうか。この本はグロービス経営大学院にて教科書として使われています。
つまりMBAで学生にマーケティングを教えるための本」になっています。実はこの書かれている前提が結構大事です。

だって、MBAに通う学生に読ませるってことは
①はじめてマーケティングを学ぶ学生にしっかり叩き込める内容になっている
②大学教授が出す学術一辺倒の書籍ではなく、ある程度実践で扱えるように編集されている

という要素をしっかり満たす必要があると思うんですよ。

で、私の所感ですがグロービスMBAマーケティングこの条件をおそらく達成しています

実際に手に取るユーザーのことを考えて書籍を作っているって考えるとこの本の出版自体が一番マーケティングしているのかもしれない……。

2、ハーバードビジネスレビュー:マーケティングの教科書

さて、次に紹介するのはこちらの本。
こちらはハーバードビジネスレビューでの名著論文をまとめた書籍になっています。
この本の素晴らしいところはなんといってもここに記載されている論文の豪華さでしょう。
フィリップ・コトラーやセオドア・レビットといった「経済・経営学を学んでいるならこの人のことを知っておかないと!
」っていう偉大な人の論文からマッキンゼーやBCGといった世界的な戦略コンサルティングファームの方の論文まで記載されているのです。

書いてある方々ひとりひとりのことの密度が非常に濃いです。よくわからない学術的な本や下手な自己啓発本を読んでいる金と時間があるなら僕は真っ先にこの本を読むことをおすすめします。

正直、今回紹介する本で一冊だけ買え、と言われたら僕はこの本を買う、というくらい内容のつまった本になっています。

3、USJを劇的に変えたたったひとつの考え方

さて、次はこちらの本。かつてUSJにてCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー=最高マーケティング責任者)を努めていた森岡毅さんの書籍です。
この本の素晴らしいところは森岡さんの経験を基に書かれたマーケティングの教科書であることでしょうか。
森岡毅さんは世界最大の消費財メーカーであるP&Gにてマーケティングに従事、あのヴィダルサスーンマーケティング業務に取り組んでいました。
のちにUSJに入社し、マーケティング本部長・CMOの地位につき改革に着手。
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その成果のひとつがユニバーサル・スタジオ・ジャパンの入場者数が東京ディズニーリゾートを上回るという歴史的快挙を成し遂げていることでしょうか。
このような快挙の裏にあったのが森岡さんのマーケティングメソッドです。正直、日本でこの人以上にマーケティングが上手な人は存在しないのではないでしょうか。

そんなマーケティングの世界の第一線で活躍している森岡さんの頭の中を暴いているのがこの1冊。
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さらにこの本はマーケティングのことを何も知らない高校生にもわかるように書いてある」「マーケティングを通じてキャリアのことを考えられる」というのも大きな特徴のひとつになっております。

マーケティングとりあえず勉強したい」って人から「マーケティングのことはよくわかんないけどUSJのことは気になる」って人まで幅広い人におすすめしたい1冊です。

森岡さんの本ならこちらもおすすめです。


4、1からのマーケティング

続いてこちら。これはよくマーケティング初学者向けに大学で教科書として使われることの多い本です。
正直今回紹介する本のなかでは内容が一番薄いかもしれません。ですが、この本のいいところは手軽さです。ぶっちゃけ授業のためとはいえ、本を読むことすら億劫って感じるような大学生も読破できる軽さが魅力です。

5、コトラーマーケティング4.0

ラストはこちら。マーケティング界の神・フィリップ・コトラー氏の最新書籍です。
近年劇的な変化が生まれている世界においてマーケティングがどういう価値を持つ存在になるのかまでわかる最強書籍です。コトラー先生はすでに80歳を越える高齢であるにも関わらず、いまだにマーケティングの最前線にいる生ける伝説です。

初学者向けに書いてある記事で紹介しているものですが、マーケティングに深い知見がある人にもぜひ読んでほしい一冊です。
この本を読むことでマーケティングの大家が見る最先端に触れていただければなぁと思う限りです。

とにかくマーケティングのことを知りたければコトラー先生のことを勉強すればよいのです。
コトラーの先生のことを知りたい方にはこちらもおすすめです。
ぶっちゃけ初心者向けならこちらが上です(笑)。

6、マーケティングの基本


こちらは最近わりとマーケティングの本の中では有名になっている本です。本屋のマーケティング書籍コーナーには必ずあるといっていいでしょう。
この本のいいところは「学術的な部分よりも実際にどう使われているのか」を重視した編集がなされているところでしょうか。
実際に企業のマーケティング部門に初めて配属されたものの、何を考えればよいかが分からない人に向けられて作ったものです。
なので、実際にマーケティングが企業の中でどう活かされているのかを知るうえでちょうどよい本といえるでしょう。

まとめ
いい本が見つかれば随時更新をしていきます!
ぜひどんどん本を読んで見つけて「自分のマーケティング・バイブル」を見つけていただければ幸いです。