つばらんだむ。 ~マーケティングと本とその他諸々~

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マイクロソフトのことを学ぶならこの本を読め!

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最近この「マイクロソフト 再始動する最強企業 」という本を読みました。

多分この記事を読んでいる人の大半はマイクロソフトという企業を知っているでしょう。
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創業者がビル・ゲイツWindowsとOfficeを持つ世界でもトップクラスの企業。
そんなイメージをお持ちの方がほとんどかと思います。

ですが、実は今マイクロソフト今最も革新に向かっている企業なのです。
実際にマイクロソフトはここ10年間ずっと時価総額TOP10を維持し続けるモンスター企業です。
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出典:世界の株、時価総額最高 IT勢にマネー流入 (写真=ロイター) :日本経済新聞

このようにずっと好調を維持し続けるマイクロソフトですが、2014年にCEOが変わり、新たなステージへと進むことになります。
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その変革の担い手、新しいCEOがこちらのサティア・ナデラ氏です。

ナデラ氏がCEOになってから果たしてマイクロソフトがどういうことに取り組んでいるのかを教えてくれている本が冒頭で載せたこの本になります。

この本は「IT企業について知りたい人」より「組織のリーダー」に読んで欲しい

個人的にこの本で個人的に特筆すべき点は企業文化をどうやって変えていくのかということを冒頭からしっかり書いてある点です。
変革を起こすためにどういう企業文化を創り上げていったのかを書いています。

確かにマイクロソフトの中での取り組みや事業の主体をソフトウェアからクラウドに変えていっていることが書かれているので、本来のこの本の想定の読者層は「マイクロソフトなんか盛り上がっているみたいだけど何が起きているんだ?」という人たちなんだと思います。

だけど、個人的には部門のリーダーや管理職みたいな人に読んで欲しいですね。
「サティア・ナデラがマイクロソフトの企業文化をどうやって作り上げているのか」がよくわかる本でした。
どういうミッションを立てるべきなのか、どういうマインドセットをメンバーに持たせたのかを学べます。

サティア・ナデラはエンジニアと哲学者の二刀流

サティア・ナデラはエンジニアとして非常に優秀な才能を持ちながら東洋哲学に精通をしている哲学者の一面を持つ人です。
それだからこそ「自分たちの今後生きていく世界がどういう方向に向かっているのか」「その世界で自分たちはどうあるべきか」といった現状の延長線上にある未来を俯瞰し、そこに向けて手を動かすことを止めないのです。

ただの技術者では世界がどうなるかは語れず、ただの哲学者ではマイクロソフトの技術は何も分かりません。
両方に精通した二刀流の男だからこそ為せる企業変革があるのです。

GAFA(google, amazon, facebook,apple)に唯一対抗できる企業になりつつあるマイクロソフト
そんな「マイクロソフトの今」を知るためにぜひ手に取って読んで見て欲しいですね。