なぜストロングゼロって流行ったのかちょっとだけ考えてみた
ストロングゼロ文学って言葉が生まれるくらいに話題になりましたね。
matome.naver.jp
このストロングゼロをはじめとしたRTD飲料のマーケティングって実はマーケティングのことを勉強していくうえで結構面白いんだよなぁと実感しまして。
ちょっとTwitterで話題になった理由も含めて書いてみようかなって思います。
ターゲットって誰なの??
そもそもこれを買おうとするターゲットは誰なんでしょう??
想定ターゲットはこのようになっています。
リーマン・ショックによるデフレ不況で、自宅で酒を飲む「家飲み」率が高まる中、「一本でしっかり酔える」をキャッチコピーにして、30-40代男性をターゲットに開発を進めた。
http://j-net21.smrj.go.jp/develop/foods/entry/2014030501.html
簡単に言うと「缶1本で簡単に酔いたい中年に片足突っ込んだ方々」っていう感じでございます。
電車の中でいるじゃないですか、氷結ストロング飲んでいるおっさん。
電車の中で酔いたいのかどうかはさておき、お手軽にお酒で酔いたい層は結構いるんでしょうね。
なんでバズったの??
これがバズった理由はいくつかあると思いますが、やはり現代社会がストレスを抱えやすい状態であるということがあげられるでしょう。
ストロングゼロのツイートでこのようなツイートが話題を呼びました。
ストロングゼロを飲んでハッピーライフ pic.twitter.com/re5keYSBvW
— ペンキ屋たかひろくん (@takahiro_red) November 30, 2017
この写真を拡大してみてみましょう。
この若者の周りにはとにかく不安がたくさん上がっている様子。
当初おっさんをターゲットに設定していたのは、上記のストレスをたくさん抱えているのはおっさんであるから。
そうだったはずなのに意外と若者が現代社会に疲れていたという理由でバズったんでしょうね。
しかも金銭的にかつかつなのは若者のほうが多い。必然的に安く酔える高アルコール度数飲料に引っ張られるでしょう。
実は布石は打たれていた……?
2005年発売の「-196℃」シリーズのラインナップとして出たのがストロングゼロ。こいつ登場したの2009年と実は10年近く前なんですよね。
ブームが起きたのが去年であって、けして最近の商品ではない。
さらにいうとストロングゼロってアルコール度数あげているんですよ。
2005年発売の「-196℃」シリーズ商品はルコール度数6%が大半。
「ストロングゼロ」も発売当初8度でした。
ですが今は9%。
ちょっとした違いかもしれませんが、こうやって少し度数落として高アルコール度数飲料に舌を慣れさせることで、高アルコール度数飲料市場を作り上げているんですよ。